
挨拶
- 「学びの集大成を図る修学旅行」を目指して
- 公益財団法人全国修学旅行研究協会 理事長 岩P 正司(いわせ まさし)
- 日頃から当協会に対しまして多大なご支援・ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
- 私は、前任の中西朗理事長より引き継ぎを受けました、岩P正司でございます。微力ではありますが、誠心誠意勤めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて私たちは、昭和32年に「財団法人」としての認可を受けて以来、修学旅行の充実・発展を願って努力してまいりました。- 修学旅行の形態・内容は時代とともに変化していますが、一貫して修学旅行の「教育性の充実」「安全性の確保」「経済性の適正化」を3本柱として取り組んでまいりました。
- その成果が認められ、平成23(2011)年4月1日をもって、内閣府より「公益法人」としての認定を受け、「公益財団法人全国修学旅行研究協会」として新たな歩みを始めました。
修学旅行は、数日間を先生や友人たちと寝食を共にすることによって、日常の学校生活では経験できない多くの喜びを得ることができます。- 日常ではない非日常の世界そのものが人には大きな魅力であり、修学旅行が学校生活最大の思い出の一つ、と称される所以でもあります。
さらに、古都を訪ね日本の文化・歴史を、戦跡を訪ね平和の尊さを、農山漁村を訪ね勤労の喜びを、最先端の都市を訪ね躍動する日本の姿を、事業所を訪ね輝く自分の未来を、被災地を訪ね大自然の脅威と人の温かさを、それぞれ自分の目と耳と体で感じとってくること、それが修学旅行の大きな目標です。- これら感じてきたものを再度心と頭で整理し直し、学びの集大成としていく事によってこそ、修学旅行の真の成果が得られます。
私たちは修学旅行を「感性をはぐくむ」という視点からとらえてきました。- どのような目的を設定するか、いかに学びを深める旅を計画するか、その実践を評価しこれからの活動にどのように生かしていくかを、一連の流れとして考えてきました。
- これからは、修学旅行に参加する子どもたちの一人一人が、この企画・実践・評価の流れを友人たちと共有する大切さを提案していきます。
- そしてそのために必要な、修学旅行の集約業務や情報提供など、公益法人としての期待に応えて、さらにその職責を果たしていきます。
- 何とぞ、今後とも多くの方々のご指導・ご支援を心からお願い申し上げ、着任のご挨拶といたします。