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「ベトナムへの修学旅行のお誘い(その2)」

掲載日:2008/11/26

(在ベトナム日本国大使館)

 

在ベトナム日本国大使館の 坂場 三男 大使からのご案内をご紹介いたします。
 
【1.始めに】
駐ベトナム日本国大使の坂場です。
前回8月の記事に引き続き、今回も本HPを運営する全国修学旅行研究協会の方々の特別な計らいにより「ベトナムへの修学旅行のお誘い」の第二弾を掲載させていただける事になりました。
 
 
【2.日本・ベトナム観光協力委員会】
坂場大使とアイン ベトナム文化スポーツ観光大臣の写真
【アイン ベトナム文化スポーツ観光大臣(左)と坂場大使(右)】
先月、東京で日越の観光交流拡大に関する会議が開催されました。
これは、日本の国土交通省とベトナムの文化スポーツ観光省が中心となった政府間会議で大変有意義な意見交換が行われました(私も駐越大使として、様々な形で奮闘させて頂きました)。

本会議の成果の一つとして、「日本からベトナムへの修学旅行の増加に向けた取組を実施する」事が行動計画に盛り込まれました。
これにより、ベトナムが日本の学生の修学旅行先となる事が活発化するのでないかと期待されます。
 
 
【3.生徒の感想文】
今、私の手元に、実際にベトナムに修学旅行に行った高校生の皆さんの感想文が届けられております。どれもが臨場感にあふれ、新鮮な想いに満ちております。 彼・彼女らがベトナムで、どのような体験をし、何を感じ・学び、いかに多くの経験を得る事ができたのかが、よくわかります。
例えば、ある男子生徒はベトナムの高校生との交流会にて、
 
『学習レベルの高さを目の当たりしたと同時に、
進学が難しいという現実を知り、自分の甘さと日本の甘さを知った。』
 
と述べております。彼自身もいわゆる有名高校に通っておりますが、交流先がベトナムでも有数の進学校であったため、自分の努力不足を痛感させられたようです。
何しろ、ベトナムでは一定レベルの高校生であれば、英語をこともなげに使いこなすのですから、我々日本人には耳の痛い話ですね。 しかし、それほど優秀な学生であっても、貧しさゆえに進学もままならない者がいるのがベトナムの現実です。
 
また、ある女子生徒はベトナム戦争での枯れ葉剤の影響により、生まれつき病気の子供達を訪問し、ここで彼女は水頭症により頭部が大人位に膨れあがった子供達に出会います。
 
『ある部屋で、誰かがこの子達が大人になったらどうなるのか、と聞いていました。
すると先生は「この子達が大人になる事はないよ。」ときっぱり言いました。
「この子達の平均寿命は3歳で、この部屋にいるのは5歳くらいの子達。頑張って生きたよね。 偉いよね。」 と言うのを聞いて、私は泣きそうになり、その場を離れました。』
 
私自身もハノイで生活をしていると、街に溢れかえる人々、バイク、建設中の高層ビル、日本の食品、電気器具などに囲まれているため、この国がわずか30年前まで激しい戦争をしていたという事実を忘れてしまいそうになります。 そんな日常のすぐ裏側には、遠くない過去に起こってしまった悲惨な戦争の傷跡が残っているのです。
 
 
【4.最後に】
ベトナムを訪れた生徒の皆さんによる生の声を、もっと紹介したいところですが、それはまた次の機会に致します。
この国は、日本の若者に見て欲しい、感じて欲しい事が数限りなくあります。一人でも多くの若者にベトナムに来ていただき、今度はそのような皆さんの生の声を聞かせてもらえる事を希望しております。
 
 
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(担当:在ベトナム日本国大使館 広報文化班 庄司)
在ベトナム日本国大使館
 

 


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