
学習の素材:長崎市

- ◆ながさきトピックス◆
- 1.長崎歴史文化博物館
2.軍艦島(端島)クルーズ
3.出島復元
4.修学旅行向け『長崎遊学券』 - ◆長崎さるく◆
- ◆長崎の学習素材◆
- 長崎ペンギン水族館/伝統行事・ペーロン/「地球館」国際理解講座)/
三菱重工業長崎造船所/長崎刺繍見学/外国人とあるく長崎/
国立長崎原爆死没者追悼平和記念館/日本最後の石炭の島・池島
ながさきトピックス
『長崎歴史文化博物館』は、全国でも初の試みとなる県・市協力による建設、運営による、“海外交流史”をテーマとするミュージアム。長崎の近世を物語る歴史、美術、古文書等の貴重な資料が一堂に集められ、修学旅行での学習の拠点としても大きな役割を果たしていくことが期待されています。
また、江戸時代には幕府の直轄地として行政、外交、貿易を担っていた長崎奉行所立山役所の一部が、当時の場所そのままに復元・整備され、長崎奉行の職務を再現した3Dシアターや、実際のお白洲の様子を寸劇として再現するなど、ビジュアルを活用・重視した展示が中心となる様々な工夫が見られる博物館です。
2.軍艦島(端島)クルーズ
長崎港の南西約19kmの海上に浮かぶ軍艦島(端島)は、1890年(明治23年)から三菱の経営により、日本の近代化を支えた石炭の海底炭坑をもつ人工島。1974年(昭和49年)の閉山まで、80余年の長期にわたって活躍したこの島は、最盛期には5,000人以上もの人口を有し、大正時代から高層鉄筋アパートがいくつも建設されたその外観は、軍艦「土佐」に似ているところから、「軍艦島」として知られるようになりました。
その後は無人島となり、現在に至るものの、今では廃墟と課したその建物群も当時の繁栄の様子を伝えています。(上陸は不可)
3.出島復元
江戸時代、鎖国体制の中で西欧に開かれた唯一の窓口であった長崎の出島。学術・文化の面からも日本の近代化に大きな役割を果たしたこの史跡は、平成8年度より15年をかけての復元整備作業の途中にあり、最終的には19世紀初頭の様子の完全復元を目指すことを目的としています。
<2006年(平成18年)春に復元予定の建築物>
・カピタン部屋(商館長の住居)
・乙名部屋(日本人役人の詰所)
・拝礼筆者蘭人部屋(オランダ人書記の長の住居)
・三番蔵(砂糖倉庫)
・水門(交易品の出入口)
これらの建築物は、発掘調査結果や古図や絵画資料、幕末に撮影された写真などを基に、忠実に再現されます。また、修学旅行で訪れる生徒・児童たちが活用できるような研修スペースなどの確保も想定されています。
4.修学旅行向け『長崎遊学券』
長崎市内の歴史・文化の概要と見どころ解説・マップ、おすすめの学習コースのほか、主要7施設の入場券及び20施設の割引券がセットになったガイドブック。
→詳細はこちら
●料金:高校生用600円、中学生用500円、小学生用400円
●問い合わせ先:
一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会
〒850-0862 長崎市出島町1番1号 長崎出島ワーフ2F
TEL:095-823-7423/FAX:095-824-9128
長崎さるく
- 『長崎さるく』とは
- 日本・中国・西洋の文化〜和華蘭(わからん)〜が混在する"わからんまち"長崎を"さるく"(=長崎弁で「ぶらぶら歩く」の意)、歴史や文化をテーマにめぐります。
「長崎さるくガイド」が案内する、長崎の海外交流の歴史や平和などをテーマとした修学旅行用のモデルコースもあります。 - [長崎遊さるく](45コース)
- マップを頼りに長崎市内を自由に散策するまち歩き。
市内の主要エリアのストーリーをマップ仕立てで紹介。 - [長崎通さるく](33コース)
- さるくマップ上のルートを「長崎さるくガイド」が案内。
定時出発の2時間程度のまち歩きとして設定。
基本的には大人向け、長崎を観察し味わう視点がより深くなっている。 - [長崎学さるく](27テーマ)
- 専門家による講座や体験がセットになった、本格的なコース。
- <修学旅行用コース例>
- 小ローマながさき・キリスト教の歴史をたどる
〜サント・ドミンゴ教会跡から日本二十六聖人殉教地へ〜 - 平成19年に世界遺産暫定一覧表に登録された教会群やキリスト教関連施設を有し、数々の貴重なキリシタン遺産が残る長崎で、約450年に及ぶ苦難を乗り越えたキリシタンの歴史を学ぶ。
長崎歴史文化博物館

「海外交流史」をテーマにした博物館
長崎奉行所立山奉行所の一部を復元
(世界遺産暫定一覧表登録)

17世紀初頭の大規模なキリシタン遺構
キリスト教の広まりと禁教令を学ぶ
西勝寺

江戸期の禁教令、宗門改め等を学ぶ
遠藤周作「沈黙」ゆかりの寺院
中町教会
キリシタン弾圧・殉教、
原爆の実相と平和を学ぶ
暫定一覧表登録) ・同記念館

バテレン追放令から
高札撤廃までの歴史を学ぶ
- <お問い合わせ先>
- (一社)長崎国際観光コンベンション協会
- 〒850-0862 長崎市出島町1-1 出島ワーフ2階
- TEL095-823-7423/FAX095-8234-9128
- → 「長崎さるく」ホームページ
長崎の学習素材
これまで掲載した長崎特集から、特色ある学習素材をピックアップしました。
◆長崎ペンギン水族館でのふれあい体験◆(長崎市宿町)
<学習の視点>
自然環境の指標生物ともいわれるペンギンの学習(バックヤードツアー)を通じて、地球規模の自然、環境についての関心を高める。また、近郊には橘湾でのカヤック・ヨットのクルージング体験、牧島でのペーロン体験など、多くの海洋体験学習の素材が点在している。
見学に関する詳細は、
→長崎ペンギン水族館のホームページをご参照下さい。(TEL095-838-3131)
「自然と人の共生」をテーマとする平成13年開館の水族館。全世界18種の内7種のペンギンのほか、様々な魚介類や昆虫類が飼育されている。見て、触れて、遊びながら学習できる施設。
<ペンギンふれあい体験>
・フンボルトペンギンのタッチング(所要約30分)
・フンボルトペンギンのエサやり体験(所要約30分)など
◆長崎の伝統行事・ぺーロン◆(長崎市牧島町ほか)

<学習の視点>
唐人たちが海神の怒りを鎮めるために行った中国伝来の勇壮なボートレース。約350年の歴史をもつ伝統行事であり、同時に本格的なスポーツ競技としての要素を併せ持つ「ぺーロン」を体験し、異国情緒にあふれる長崎で育まれた独特の文化にふれる。
所要時間:90分〜120分(準備時間を含む)
定員:1回につき224名まで(1艇28名×8艇)
→体験に関する詳細は、牧島ぺーロン保存愛好会(TEL095-830-2852)
◆「地球館」での国際理解講座◆(長崎市東山手町)
「多文化共生社会への人材育成」をテーマに、市民の手作りによる国際交流の拠点としての活動を行う施設。長崎在住の外国人ゲストを中心に食文化・言語・クイズなどを通じた交流・対話を行う。これからの国際社会で必要なことは何なのかについて考えるためのきっかけづくり。
所要時間:60分〜150分/定員:1回につき40名まで(26名以上から2班に分けて実施)
体験に関する詳細は、→地球館のホームページをご参照下さい。(TEL095-822-7966)
◆三菱重工業長崎造船所の見学◆(長崎市飽の浦町)
- <学習の視点>
- 歴史ある港町長崎の造船施設を見学し、日本の優れた重工業技術を学習する。
日本の造船技術とスケールの体験。長さ1,000mものドックを持つ最新鋭の香焼工場や、日本最古の工作機械など約700点の造船資料を有する資料館の見学を行う。
Aコース=香焼工場(1.5時間)
Bコース=資料館(1.5時間)
Cコース:A+B(移動含め4時間)- →ナガジン(長崎Webマガジン)の「歴史&ミュージアム探検隊」にて紹介
◆長崎刺繍見学◆(長崎市本尾町)
<学習の視点>
日本三大祭にあげられる「長崎くんち」。
このくんちを支えるもののひとつが「長崎刺繍」であり、市の文化財に指定を受けているものもあるほど。長崎唯一の職人が伝えてくれる。
長崎の文化遺産として現存する「長崎刺繍」の今昔を学び、伝統工芸のすばらしさにふれる。
※所要時間:2時間/定員:10名まで
◆外国人とあるく長崎◆
<学習の視点>
国際都市・長崎在住の外国人とともに歩く。コミュニケーション(外国語による)を図りながら、異国情緒あふれる長崎で留学気分を味わう体験。
※所要時間:3時間/定員:1班5人×6まで
◆国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 〜平和のシンボル〜 ◆(長崎市平野町)
<学習の視点>
世界に平和を発信する都市・長崎での平和学習のシンボル、新しい学習拠点施設として平成15年7月にオープンした国立の平和祈念館。
広島との連携のもと、原爆の悲惨さを世界に訴え、被爆体験を後世に伝えることを目的としている。
平和祈念・死没者追悼、被爆関連資料・情報の収集及び利用、国際協力及び交流など幅広い活用がなされている。
→国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館ホームページ
※平成17年1月、長崎市と西彼香焼・伊王島・高島・野母崎・外海・三和の六町が合併、平成18年1月西彼琴海が合併。人口約45万2千人の新県都「長崎市」が誕生しました。
情報に関する詳細の問い合わせは、長崎市さるく観光課(TEL095-829-1314)まで
長崎市についてのホームページ
→「ながさきのさるき方」(長崎市観光ガイド)
→「あっ!とながさき」(長崎市観光・宿泊ガイド)